初心者にとってマスタリングとは、かなり敷居の高いことだと思います。
もちろん予算があれば、プロにお願いするのがいいのかもしれませんが、そうもいってられないという状況は多いと思います。
以下のような方に、この記事はおすすめです。
- オリジナルトラックを制作し、PCDJに仕込んでプレイしたい
- ネットで、プロモーション用にオリジナルトラックを公開したい
- これから自分でマスタリングをはじめたい
「あたりめPさんのMIX講座 マスタリング編」はとても分かりやすく、効率的だったのでまとめてみました。
マスタリングで悩んでるあなたへ、編。
EQ
〇バランスのとれた2mixを作る
〇「マスタリングでキレイにしよう」と思うからドツボにはまる
〇スペアナに通してやります。その上で一番ピーキーに出ている帯域を確認し、Q幅を狭めたEQで極端に強調する。
A:ちょうどキンキンして耳障りな帯域だった。
B:キンキンはしなかった
C:あげてみたけど殆ど違いがわからなかった(要は聞こえにくい帯域だった)
A(キンキン)だったらカット。
B(特になにもない)だったらとりあえずそのまま。
C(無音)だったらもう必要ないので音が変わるギリギリまでバッサリカット。
この時必要なのかどうかを判断するポイントは1つ。
「強調してもいい音なのかどうか」
この後、コンプ通してそれが強調されるわけなので、それがもしいらない音だったらそれ強調したところでいらないものはいらないということでカットしていく。
帯域をABCのそれに倣ってどんどん対処をしていきます。
目安は大体8〜12バンド程度。
コンプ
大事なパラメーターは主に4つ。
Threshold(GRメーター)とRATIO、Attack、Release。
〇RATIOはとりあえず4にしといてください。
GR=-3〜-4くらいになるまでThresholdを落とす。
〇Attackはとりあえず1ms、Releaseは1sくらいで。
全体的な凹凸を強めたくない場合、基本的にはAttackは1ms〜10msの範囲内で大丈夫です。
Attackは長くすればするほど音が減衰する(音が小さくなる)まで時間がかかるので必然的に入り口の音が強調されるようになります。「あ!ぃぅぇぉ」みたいな感じ。
「Attackは長めに設定してから徐々に短くしていく」方が効率はいいし、わかりやすいです。
〇Releaseは逆で「短めに設定してから徐々に長くしていく」方が効率はいいですし、バランスもキープしやすい。
「音がなまっても許せるギリギリの範囲までRATIOを深くする」
目安は4前後。
※なまる:音色そのものが変わってしまう。
EQ
コンプを通して音色に変化を与えたことで必然的にまた「強調する上で必要のない帯域」がまた新たに生まれていますから、そこを削っていきます。
可能であれば「強調してもあまり音量感に関連性のない帯域」もある程度削ってしまったほうが、最後のマキシマイズで音量感に関連性の強い帯域だけを効率よく強調してあげることが出来るので効果的です。
例えば〜20Hzであったり19KHz〜であったり。
CDによってはさっきの例よりも高域の部分をもっとバッサリカットして音量感を稼ぐことも多いです。
例えば16KHz〜をまとめてローパスフィルターかけちゃうとかねw
マキシマイザー
ここで一手間。
このままマキシマイザーに放り込むと稀にではありますが、曲中で瞬間的に音量が大きい部分(波形が大きい部分)が割れてしまうことがあるんですね
万が一そういうことがあったら、例えばマキシマイザーの前に、「RATIOを極端に強くして、そのピークの部分にだけ反応するようなコンプを一枚追加してみる」とかそういう工夫をすることで聴感的に割れずに処理できたりします。
マキシマイザーに突っ込みましょう。
全体的に割れない程度までThresholdを下げる。
まとめ
以下のことは覚えておいた方が良さそうです。
- バランスのとれた2mixを作る
- 「マスタリングでキレイにしよう」と思うからドツボにはまる
- Attackは長めに設定してから徐々に短くしていく
- Releaseは短めに設定してから徐々に長くしていく
- 音がなまっても許せるギリギリの範囲までRATIOを深くする
とてもわかりやすく解説されていますので、上記の内容をまずは自分で実際に試すのがいいかもしれません。
自分なりの効率的なマスタリングの流れがつかめるかもしれません。
スペアナをお持ちでない方は、以前紹介した無料プラグインパック『Blue Cat’s Plug-ins Pack II』に含まれていますので、これを使ってみてはいかがでしょうか。
また、Wavesは毎月限定特価を行っていたりするので「Waves情報」もご覧になってはいかがでしょうか。
参考:
あたりめPさんのMIX講座 マスタリング編
あたりめPさんのTwitterアカウント
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