リットーミュージックより本「ミックス・ダウンをDAWで学ぶ本」が発売されます。
発売日は2013年6月20日、価格は2,100円となっています。
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DAWでミックスダウンを行う方は要チェックの本かもしれません。
内 容
まるでアシスタント・エンジニアになった気分
ポップスからクラブ・ミュージックまで幅広いジャンルの第一線で活躍するエンジニア、早乙女正雄氏によるミキシング・ガイドブックです。付属DVD-ROMに収録したマルチトラックによるミックス工程を丁寧に解説しているので、まるでアシスタント・エンジニアとして一緒に作業しているような気持ちで読み進められます。その上、何とミックス終了後のPro Tools 10ファイルも収録! プロの技を目の当たりにできる貴重なデータとなっています。本書を読み、実際に試してみることで、ほかの楽器をマスキングしがちなキックやベースの処理、ともすればオケに埋もれてしまうボーカル・バランスの取り方、EQやコンプレッサーの使いどころ、オートメーションのコツなどなど、ミックス・ダウンで必要な知識と技術を体験的に学べます。初心者はもちろん、中上級者まで幅広くお役に立てる一冊です。
【CONTENTS】
■INTRODUCTION ミックス・ダウンの基礎知識
Section 1 ミックス・ダウンの目的
Section 2 音の聞き方
Section 3 機材の環境を整える
Section 4 オーディオ・ファイルの基礎知識
Section 5 ミキサーの基礎知識
Section 6 エフェクトのかけ方
Section 7 効率アップに役立つミキサーの機能
Section 8 オーディオ・ルーティングのアイディア
Section 9 本書で使用する主なエフェクト
■PART 1 ポップス
STEP 1 ミックスの準備
STEP 2 ラフ・ミックスをチェック
STEP 3 マルチトラックをチェック
STEP 4 エキスパンダー/ゲートで躍動感を出す
STEP 5 キックとベースで音量感の基礎を構築
STEP 6 ボーカルはより聞こえやすく明瞭に
STEP 7 スネアとハイハットでグルーブを出す
STEP 8 オーバーヘッド&アンビエンスでドラムの仕上げ
STEP 9 リバーブで空間をマッチさせる
STEP 10 トータル・コンプでビート感を調整
STEP 11 コード楽器系のバランスを整える
STEP 12 隠し味系のトラック
STEP 13 ボーカルの仕上げ
STEP 14 オートメーションで総仕上げ
Finale ポップス曲のミックスを終えて
■PART 2 R&B
STEP 1 リバーブ感や構成をラフ・ミックスでチェック
STEP 2 キック&ベースを中心にグルーブを形成
STEP 3 エレピでサビ前までのコード感を作る
STEP 4 細かく出入りするパートは優先順位を意識
STEP 5 サビを中心としたコード楽器系
STEP 6 2種類のリバーブを使ったボーカルのミックス
STEP 7 クリップのエディットとオートメーションで仕上げ
Finale R&B曲のミックスを終えて
■PART 3 ロック
STEP 1 ラフ・ミックスでは音場感に注目
STEP 2 ドラムはEQでバランスを整えていく
STEP 3 コンプでドラムに迫力を加える
STEP 4 エレキギターは分割してストーリーを作る
STEP 5 トータル・コンプとピアノでオケの仕上げ
STEP 6 ボーカルはディエッサーで疾走感を演出
STEP 7 3種類のリバーブで声とギターを演出
STEP 8 オートーメーションで最終仕上げ
Finale ロック曲のミックスを終えて
■PART 4 ステップ・アップのアイディア
Section 1 マルチモノ・プラグインを使用する
Section 2 ステレオをモノラル×2にする
Section 3 サード・パーティ製プラグインを使う
Section 4 2ミックスの作成方法
■COLUMN
ミックスとマスタリングの役割
マルチトラックの作り方
オケの途中変更と歌の録り直し
EQとコンプの順番
スロットの使い方
VUメーターを使ってみよう
複数の楽曲をミックスするときの注意点
【付属DVD-ROMの収録内容】
<DISC 1>
◎マルチトラック
・ポップス曲
・R&B曲
・ロック曲
◎完成2ミックス
・ポップス曲:4バージョン
・R&B曲:4バージョン
・ロック曲:4バージョン
◎ラフ・ミックス
・ポップス曲
・R&B曲
・ロック曲
<DSIC 2>
◎Pro Tools 10セッション・ファイル
・ポップス曲:4バージョン
・R&B曲:4バージョン
・ロック曲:4バージョン
著者 プロフィール
早乙女 正雄(さおとめ まさお)
アルファスタジオA、グリオを経て現在はフリーランスで活躍するエンジニア。半野喜弘、AOKI takamasa、星野源、持田香織、Jazztronik、豊田道倫など、幅広いジャンルにおける豊富な録音/ミックスの経験を持ち、特に近年は半野喜弘、大橋トリオとの緊密なコラボレーションで知られている。プライベート・スタジオの構築にも造詣が深く、AOKI takamasa、AZZURROの諸作ではマスタリング・エンジニアとしても手腕をふるっている。自ら“おたく”と語るほどのコンプ好きで、VALLEY PEOPLE 440をはじめとする各種のハードウェア・コンプを所有。